この記事では、ブロガーのちきりんさんが書いた著書「マーケット感覚を身につけよう」についてご紹介したいと思います
これから何が売れるのかを知る力
物の価値を自分で判断できる力
こういった力を手に入れるきっかけとなる本ですので、副業を考えている方や自力でお金を稼いでみたいと思っている方にはオススメの本です
また、ざっくりとこの本がどういうものかを知りたい方もぜひご覧くださいませ
ANAの競合とは?
序章では大手航空会社ANAを例に、ANAの競合を分析する話をされています。

ではここで、これをご覧になっているあなた様に質問です。ANAの競合といえばなんでしょうか?
少し考えてみてくださいませ
……
どうでしょう?思い浮かびましたか?
まずJALやLCCのような他の航空会社が思い浮かんだかと思います
僕も最初この本を読んだ時に考えたのですが、全く同じ答えでした。しかしANAの競合は航空会社だけではありません
東京〜大阪などの主要都市を結ぶ便なら新幹線を走らせるJRも競合になりますし、安さで言えば高速バスも競合になります
更にANAは航空事業だけでなく、クレジットカードやホテルの運営なども行なっていますよね?
となると、エポスカードを発行しているマルイだったり、アパホテルなんかもANAの競合になり得ることがわかりますね
この例を元に、論理的に思考とマーケット感覚の両面から考えたほうが効率よく現実的な答えを見つけることができると説明しています
では質問を変えまして、国内線(東京〜福岡)を利用する方はどんな方でしょうか?
論理的に言えば、旅行客や出張するビジネスマン、帰省などが考えられますね。そしてマーケット感覚というのは、もっとリアルな現場を想像したものをいいます。
例えば福岡へ旅行する目的が、「美味しい明太子を食べたい」だったとします。しかし、忙しかったりでどうも旅行が難しそうならいっそ取り寄せをするのもありなんじゃないかと考える方もいるはずです
そうなれば、国内線を利用する顧客をネット通販にとられてしまったと考えることができます
このように、顧客が市場で価値を取引する場面を直感的に思い浮かべられる能力のことをマーケット感覚としています。このマーケット感覚を身につける術を次章以降から説明されています
マーケット感覚を身につけると物事の見かたが変わる
本の中では、マーケット感覚とマーケティングの違いはこのように書かれています
マーケット感覚=価値を理解する能力
マーケティング=その価値を使って、何かしらの目的を達成するためのやり方
マーケティングというのは「価値」になる物がない限り始まりません
そしてマーケット感覚というのは、今まで人々が見向きもしなかったものが実は価値のあるものだと気がつくことができる、物を売るためのスタート地点なんです
マーケット感覚を身につける5つの方法
この本では、マーケット感覚を身につけるための5つの方法を具体的に説明されています
ただ、詳しく書いてしまうと本を読んだ時のお楽しみが減ってしまうのでかなりざっくりとだけ書かせていただきます
①プライシング能力を身につける
自分の価値基準を使い、これはいくらの価値があるのかを考えること
②インセンティブシステムを理解する
人の行動や発言からその背景を想像し、どうしてそれをすることになったかを理解すること
③市場に評価される方法を学ぶ
組織に評価されることと、市場に評価されることの違いを知ること
ここでいう組織とは、会社や学校、市場といえば世間のことをいいます
会社から評価されるのと、世間から評価されることの違いを知るということがマーケット感覚を身につけるのには必要なんです
④失敗と成功の関係を理解する
どんどん失敗し、成功を収めるために必要な学びを得ること
要は失敗を恐れずどんどん行動すべきということです
⑤市場性の高い環境に身を置く
市場がある場所に身を置き、直にそこから学びを得ること
例えば、今でもいえば動画市場が盛り上がっていますね。YouTubeはかなり市場性のあるポートフォリオです
マーケット感覚は人の気持ちを理解する力
この本を読んでから、僕は一つの物に対して見方が少しだけ変わりました
例えば、これからは会社員はどんどんオワコン化していくという話は散々聞いてきました。

しかし果たしてそれは本当なのか?

会社員をやめる人ってどんなことを考えているんだ?
と一度立ち止まって考えるクセが身につきました
マーケット感覚を身につけるというのは、ビジネスでも役に立ちますし、人の気持ちを理解するための方法でもあるんじゃないかと僕は思います
お金が動くのって、結局は理論ではなく人の感情ですからね。
「マーケット感覚を身につけよう」、気になった方はぜひ一度読んでみてくださいませ
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